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曹洞宗のお寺ではほとんど鳴らすことの無い法螺貝ですが、天狗様で有名な神奈川の大雄山最乗寺で吹き方を習いました。法螺貝の吹き方の流派は特にありませんが、しいていえば最乗寺流あるいは大雄山流といったところでしょうか。 修行中の法螺貝の思い出は、朝課(朝の読経)が終った後、はるか上の御真殿(祈祷所)に向かって、山主老師が本堂を出ましたという合図の法螺を吹くのですが緊張のためか全然音が出なくて、上手な方に法螺を頼んだことがありました。(※恰好は祈祷帽に衣、高下駄にて法螺貝をたてながら100段近い石段を登ります。祈祷帽をかぶることによる視界の悪さ、そして石段を高下駄で登ることによる姿勢の不安定さの中、法螺貝を吹くことにより、身体感覚が研ぎ澄まされます。) 練習では法螺貝を吹けるようになったのに、本番では吹くことが出来なかったりと冷や汗ものの思い出が多かったのですが、うまく行った時の気分のよさと遠くに見える丹沢山系の風景は格別でした。 修行がおわって(修行はこれからも続くわけですが)寺に戻り、初心を忘れないようにと法螺貝を購入。現在でも朝の読経が終った後、法螺貝の吹き方の練習をしています。 法螺貝は気候・温度・湿度・貝の形状などの外的要因と、自分の体調・吹き口の角度・息を吐き出すスピード・タイミングなどの内的要因の組み合わせでいい音が出たり出なかったりと音を出すのがとても不安定でとても難しい楽器ですが、そこを克服していく過程がとても楽しく、また魅力のある楽器です。 |
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私が習った大雄山最乗寺の音階は基本的に3音と少なめですが、乙音から甲音へ急激に吹き上げる方法は音が安定しないなど、なかなか難しいやり方となっております。(※私はあまりうまく出来ませんでした。) 基本的に法螺貝の呼吸は、息を吸う時におなかが膨らみ、吐いた時に凹む腹式呼吸ではなく、息を吸う時におなかが膨らみ、吐いた時にもおなかが膨らむという腹式呼吸を発展させた丹田呼吸で行います(膨らむといってもわずかですが)。姿勢は坐禅の姿勢で行います。具体的に申しますと道元禅師の普勧坐禅儀に書かれてある「耳と肩と対し、鼻と臍と対す」姿勢です。驚いたことに呼吸法に関して曹洞宗梅花流詠讃歌・トランペット・空手の各先生方が共通して私に教えて頂いた方法だったのです。また御年配の方を介護する時、例えば車椅子からベッドに移乗する時この呼吸をすると腰を痛めず、スムーズにできます。この呼吸について伊藤京逸著「剣道医学教室」(絶版)では平常時より約5〜6倍もの力を出すことができるとあり、なるほどと思いました。坐禅の方法については真禅美を作る坐禅の方法を参照してください。 ※呼吸法に関しては色々な方法がありますので、あくまでもご参考までに。 |
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